非破壊検査

エックス線撮影(レントゲン撮影)

工業用ポータブルエックス線装置を使用しエックス線透過写真を撮影します。エックス線が持つ写真作用がフィルムを黒化させ、通常見る事が出来ない内部を像として透かし見る事ができます。

 先ず機械を使って壁の厚さを測定、続いて撮影点の表、裏のセンターを出します。センターだしは穿孔などに当り重要ですので極めて精密に施工します。
 フィルムはカセッテというケースに装てんし、被撮影物裏側にガムテープなどで貼り付けます。ガムテープが効かない場所や、クロス面などは紙テープや治具を使い設置しますので現場を傷つける心配はありません。
表側から1mほど焦点距離をとり、装置にてエックス線を照射、現像に移ります。
撮影時間は5秒から2分です。

エックス線はガンマ線などとは違い、原子核外から電気的に放出される非常に波長の短い電磁波の一種で、電源スイッチを切ってしまえば放射線を放出する事は無く、また残留する事もない非常に使い易く安全な検査方法です。
作業に際しては「電離放射線防止規則に」基づき、国家資格であるエックス線作業主任者があたります。当社ではコンプライアンスと安全を重視し上記規則の尊守に勤めるため、定められている管理区域の労働局長への届出と設置を行っており、現場においても区画、表示を徹底してますので、大手ゼネコンさん施工の現場においても問題なく作業を行う事が出来ます。

*管理区域イメージ
*デジカメ画像用に区画しています。

図の容量で管理区域を設定、区画します。

現像はその場で現像車にて行い、シャーカステインという透かし台で観察、判定し壁に埋設物ごとテープで色分けして墨出しします。以上で作業の順序は終了です。

安全対策は万全です。

「電離則」に則り、管理区域の設定、更にまず心配は無いのですが、被爆防護の徹底の観点より、ガイガーカウンターと個人用積算線量計を使って完璧に管理します。撮影作業に当たっては、誠に恐れ入りますが、当社の作業主任者の指示に従っていただき、管理区域内は完全に立ち入り禁止となります。
作業状況(工事写真)の撮影は弊社でも致します。別途ご必要の際は放射線発生の前後でお願いしております。

ガイガーカウンター(画像左) 個人用積算線量計(画像右)

現場での撮影風景

引き続いてダイヤモンドコア穿孔がある際は装置を全て片付けてから作業に移ります。当社では現場の片づけを重要視し、掃除機がけ、雑巾がけを徹底しますので、作業前後で現場が汚くなる事の無いように勤めます。

エックス線撮影に伴う穿孔は低コストの料金設定を用意しております。
お気軽にお問合わせください。

撮影風景(画像左)ダイヤモンドコア穿孔風景(画像右)